2024.02.08

【墓じまい】とは?①

【墓じまい】の定義とは、はっきりしていませんが、ここでは先祖代々のイエ墓をしまうことをそう呼ぶこととします。

ひと昔前なら「お墓を掘り返すなんて縁起でもない・・・」と、お墓を撤去することは忌避されました。ところが2014〜2015年頃から「墓じまい」という言葉をよく耳にするようになり、マスコミでもしばしば特集されて、すっかり一般に浸透しています。

数十年前には〝縁起でもなかったなかった〟はずのお墓を撤去するという行為が、これほどまで一気に市民権を得て広まった理由は何でしょう?社会情勢の変化と、我々の宗教意識という両面から見ていきます。

 

戦後に民法が改正されたとき、親と子のみの二世帯戸籍が採用され、三世帯以上がひとつの戸籍に入ることができない制度になりました。つまり「結婚したら、親とは別の戸籍をつくりなさい」という制度になったのです。

結婚と同時に夫婦二人だけの戸籍ができるのですから「夫の実家へ嫁に行く!」という封建的なイメージは薄れていき、両親と同居せず、住まいも新たに構える家庭が増えるようになりました。

また、以前は25%以上だった自営業者の割合が10%前後にまで落ち込み、9割の人が企業に所属するようになりました。さらに平成以降のデフレにより中小企業の多くが大企業に吸収され、人々は住んでいる地域を離れ、転勤や転居をするようになりました。  ・・・続く・・・