環境への配慮(海洋散骨の献花に用いる生花について・・・)
当社では、「献花」に陸の生花を使用します。これは従来の海には存在しないものです。
海洋散骨において撒かれる花弁や花頭は海水を汚染するという報告はなされていません。しかし、花類は海水中や海底泥のバクテリアによって分解されるのに時間を要し、長期に亘って漂流、漂着、沈殿していきます。
ここで大きな問題は、海流により花が流され魚網や海苔網・養殖網・護岸や浜への漂着です。
潮流は1日で50km以上も流れるため、また風により海面上の花は潮流以上の速さで、短時間で漂着します。特に茎や枝が網に絡まったりしますと漁業従事者に大きな負担を与え、トラブルの原因にもなります。
「献花」の花は、水面に色とりどりに広がりとても美しく、印象に残る素晴らしいものです。
だからこそ、当社で「献花」に用いる花は極力花びらのみ、あるいは花頭だけとして茎や枝などが付いた状態では決して流しません!セロファン等の付いたままの花束を撒くことなどはもってのほかです。
ポリ袋などを魚類が摂取して命を落とすなどの危険のほか、最近では海のマイクロプラスチックが魚を媒介した食物連鎖に入り、海洋生物だけでなく、人の食物としても摂取されて生態系全体としての問題になっています。自然分解性のプラスチック類出会っても瞬時に分解しないものは決して撒いてはいけません。
海洋散骨に関与する者には海洋環境に対する負担の低減を求められています。
私たち『(一社)日本海洋散骨協会』の加盟事業者は海洋汚染や海洋を利用している人々に配慮し、環境負荷低減への姿勢をもって海洋散骨を行っています。
当社では、散骨は準備段階から散骨が完了するまででなく、完了後の海が早く元の海に回復出来るよう配慮する義務があると自覚して環境対策計画を立てて海洋散骨事業に取り組んでいます。